農産物の都心部への販路開拓

事業承継や農家の高齢化問題を解決

行政・民間・NPOの有志が連携

有機農業発祥の地として全国的に知られている宮崎県綾町。
オーガニックの町として、有名ではあったものの、実体経済につなげっていない現状がありました。

その課題を解決し、都心部への野菜などの販路開拓を行ったのが移住者を中心に結成された「AYA100」プロジェクトです。【綾町の魅力を100年後に伝える】ことを使命に、有志のボランティア団体で活動しています。aya100は、チーム編成もユニークです。行政・民間・NPOが、職業や立場を超えて集い、活動を行っています。

aya100が行っている活動は、地域資源を活かした持続可能なモデルの実現ということができます。その目的に向かい、3つの領域で活動を行っています。「情報発信」「商品開発」「販路開拓」です。

情報発信で大きなものは3つ上げられます。

1つは、映像製作です。宮崎県綾町の有機農業の魅力を伝えるため、紹介映像を製作しました。

撮影部隊として、東京から一流の映像制作のプロフェッショナルに依頼し、何日にも渡る撮影を行いました。その結果、aya100のプロモーション映像が完成しました。

2つ目は、活動を伝える冊子等の作成です。aya100の活動を伝えるウェブサイト、パンフレット、Tシャツなど、活動を広報する道具を揃えました。

3つ目はイベントの開催です。飲食店をはじめ、外部の連携先を広げ、有機農業という切り口や、町づくりといった切り口などで、コラボレーションしたイベントを開催しています。aya100をきっかけに、綾町のファンになっていただいたり、実際に綾町を訪れる方が増えるなど、活動への共感が、地域への関心につながっています。

情報発信・販路開拓・人財育成を実施

商品開発では、綾町の有機野菜を活用したグルテンフリーカレーの開発を行いました。近年の健康食ブームでも注目されるグルテンフリーを切り口に、有機野菜も同時にアピールできると考えたからです。地元のレストランに味の監修を行っていただき、自慢の一品を開発いたしました。店頭での販売はもちろん、ふるさと納税の返礼品としても注目されるなど、綾町の魅力を発信するコミュニケーションツールの一つになっています。

販路開拓も積極的に行っています。そもそも、aya100の生まれたきっかけは、プロジェクトリーダーを務める梶山剛氏の強い思いでした。梶山氏は、綾町の産直販売所である「綾ほんものセンター」の店長です。毎朝、農家さんが作物を納め、県内外から数多くの方が訪れるお店です。売上は年間3億円にも及びます。

梶山氏の思いとは、農業の担い手の減少をとめることでした。綾町の魅力を伝えるということの奥には、綾町で農業に携わる人たちを作り続けたいという思いがあったのです。そこで農家の方々の新たな収入源を作ることや、ビジネスモデル構築にも、aya100は挑戦しています。そのひとつが、東京での販路開拓です。地道な行動の結果、六本木や丸の内の一流レストランとのコラボレーションや、イベントの共催が実現しています。ただ、産品を卸すだけではなく、農家の想いを理解し、その想いも伝えようとしてくださる店舗も広がっています。ただの商品のやりとりだけではない、想いを大事にした取引が生まれています。

今後の活動では、海外への販路拡大も見込み、有機農業の発祥の地から、その魅力を世界に伝えていきたいと計画しています。